-
住み継がれる家とは
タカギプランニングオフィス(TPO)では、
新築賃貸住宅をよく扱っていますが、
新しい=よい、と考えているわけではありません。目指すのは「将来のヴィンテージ住宅」
「歳月をかけて滋味を増す家」が、わたしたちの理想です。「賃貸集合住宅」という土俵で、
建築家と施工者が協力してよいハコをつくり、
持ち主・住み手とTPOが協力してそれを育てる。
そして、経年の味を感じてくださる方に住んで頂きたい、
と、思っています。そもそも、
「壊したくなくなる建築をつくれ」
「よい建築が残る文化をつくろう」古きよき建築が残せない日本の不動産事情を見たボス高木の
若かりし頃の決意を創業以来のテーマとしているTPOなので、
「売買」だって、同じ思いです。メインテーマは
「建築のよさに価値を置いた、中古住宅の売買」今扱うものから、いくつかご紹介します。
どれも共通しているのは、
持ち主が家をとても気に入っている、ということ。
事情あって手放すことを決めたが、好んでくれる人に引き継ぎたい、
と、考えていること。建てたときのエピソード、
工務店との長いおつきあい、
暮らしてみて気付いたアドバイス、
そんな諸々とともに引き継がれる「売買」は、
その家の新しい歴史のはじまり。建物のこと、たまにはそんな角度から考えてみると、
また違った良さが見つかるかもしれませんよ。by t_noguchi -
探そうと思っても探せない
住まいを選ぶとき、何を重視しますか?借りる or 買う
狭くても都心 or 広い郊外
戸建 or マンション
○○沿線 or ××沿線最近だったら
ひとり or シェア とか
好きな建築家物件 とか都心の家+海や山の家、なんていうこともあるので
家ひとつ or ふたつ とか居住形態を自分でカスタマイズする人が増えていますよね。
地価や賃貸の初期費用、ローン金利が下がったこともあり、
選ぶ人にとっては選択肢が格段に広がっているのでは?とは言え、「こう暮らしたい!」と思っていても、
すぐに見つかるものばかりではないのが不動産。幸運にも「出会えた物件」ありきで、
その時々の暮らし方を考えてみるのも
ひとつのやり方かもしれません。今日は「探そうと思っても探せない」度の高い売買物件をご紹介します。
なんと月島もんじゃマップ(by 月島もんじゃ振興会)を使って
道案内ができてしまいます。
(右下のもんじゃや屋さん「竹の子」の並び)築地・銀座徒歩圏(曲がり角ふたつのみ)という立地もさることながら、
3千万円台という買いやすさもポイントです。
表示面積は小さめですが、実際には約2倍のスペースが確保できます。お次は
「浜田山の家」善福寺川緑地沿いという緑豊な立地に加え、
釘を使っていない伝統工法にこだわった建物です。
開放的な間取りなので、改装の自由度も高いです。どちらもこだわりポイント多数につき、
気になった方はどうぞお問い合わせください。新しい暮らし方がしたくなる物件が集まる
TPOの売買
「売買は1点もの」という宿命ゆえに神出鬼没的ですが、
今後もどうぞご注目ください!by t_noguchi- CATEGORIES
-
都市の隙間を使いこなす
最近、「買う」に新たな物件が登場したことに気付いていただけましたか?
駒沢大学駅近くの「コートデコ上馬」です。
「分譲マンション」という印象とは遠く
建築家と施工者の意気を感じる建物です。
その秘密を探ろうと、設計されたアトリエテン・高田典夫さんに
お話を伺ってきました。
アトリエテン撮影伺ったのは、三鷹にあるご自宅兼アトリエ「N2」(アトリエテン設計)。
敷地25坪の建売住宅を購入して住んでいた高田さん。
「そのうちに建て直そう」と、1年に1案つくり続けるうちに
いつの間にか10年が経ってしまったそうです。
希少樹種があり、もうつくれないだろうという「20の樹」そんなとき、ある作家さんの「20の樹」という名の引き出し家具に、一目惚れ。
衝動買いしてしまったものの…
「置く場所が無かったんです」そこで、置くための家が完成するまで家具は作家さんにお預けすることにし、
いよいよ本腰をいれて家の計画を練り上げることになりました。
定位置に収まった「20の樹」
アトリエテン撮影敷地周辺は狭い道の入り組んだ住宅地。
南側の大きな開口はとても望めませんでしたが
高田さんは、長年のスタディーの結果、
敷地を取り囲む街には「隙間」があり、そこから視線がぬけ、
光も風も得られることを知っていました。
そこで、街の隙間にあわせて壁と壁との隙間をつくり、
そうやって完成した建物は、カーテンを必要としない
明るく開放的なものになりました。また、室内では「異質な素材をくっつけない」こととし、
壁と床、階段との間の隙間をつくりました。
その隙間はとても小さなものですが、
家全体に心地良い空気が行き渡っていくように感じられます。さて、「コートデコ上馬」は、高田さんが「N2」の後
「視線のぬけ」と「都市の隙間」について更に考えを深めて設計された
小さな分譲マンションです。
「隙間」を数軒で共有しながらも
「視線」をコントロールしてプライバシーも守る。
「丁寧に検討されているな」と感じられたのは、
高田さんのご自宅での経験が
最大限に活かされていることも要因だったようです。光が螺旋階段を通じて落ちてきます
階段室開口のむこうにも「隙間」
ルーフテラスごしの「隙間」
地下室にはガラスブロックからのトップライト。
昼間は照明いりません。現代において「都市に住むこと」に対するひとつの答えがここにある、
と言えそうです。- CATEGORIES
TPO BLOG
タカギプランニングオフィスブログ
買う
AREA
CATEGORY
ARCHIVE
SEARCH