それは音楽に似て
音高時代からの作曲の恩師曰く、
「良い音楽は良い建物のようなもの」だそうです。
先日、中野の「R (アール)」を訪れた折
ふとその言葉を思い出しました。
光と影、奥行きと高さにめりはりを持ちながら
どこか肩の力の抜けた、心地よい広がりを感じさせる空間は
澄んだ静けさのなか、どこまでも広がってゆく音のような
のびやかさを感じさせてくれます。
設計してくださったのは、
「kif (キフ)」
「domino(ドミノ)」
「split(スプリット)」
などTPOでもご紹介している建物をはじめ
そこにしかない特別な空気を纏った
すてきな建物を数多く手がけてくださっている
千葉学先生です。
(上記物件は、いずれもなかなか空きが出ず
現在は建物概要のみ御覧いただけます)
最近、ふとした折に
千葉先生の御本、
「そこにしかない形式 rule of the site」
を読みました。
以下のサイトでも、千葉先生へのインタヴューとともに紹介されています。
http://www.toto.co.jp/designsolution/special/vol14/
それぞれの建物が、そこに佇んでいることの意味が
しっくりと見えてくるような
とても充実した内容の本です。
千葉先生の手がけられた建物が
写真つきで数多く紹介されておりますので
この本片手に建物探訪も
ゴールデンウィークの楽しみの一つとして
いかがでしょうか。
まずは、「R (アール)」から!
ぜひ観にいらしてくださいね。
by ichikawa.nao